――お二人は専門学校から新卒で入職されていますが、入職してから感じた仕事の難しさや学生時代と違うと感じたことについて教えてください。
【長尾】
施設はシフトによって24時間カバーし、利用者様の生活を毎日支えるため、人によっては慣れるまで大変と感じることもあると思います。
【川上】勤める施設によっては入浴介助やトイレ介助の介助レベルが違うことも関係ありそうですね。 学生時代には施設によってこんなに違いがあるとは思っていませんでしたね。
【長尾】実習に行っていたんだけどねえ。
【川上】働いてみると違っていることもありましたね。
――実習と仕事では具体的にどのような違いがありますか?
【川上】わたしが実習した際はできることが限られていて、担当させていただく利用者様を一人に絞り、コミュニケーションをとりながらその方にあったケアプランを立案していくという内容でした。
【長尾】わたしも実習期間でコミュニケーションをとり、ケアプランを立案して実行・評価するといった内容で、さらに夜勤も経験しました。 実際に働いてみて、24時間利用者様をサポートすることは大変ではありますが、働くことでより深く・正しく知ることができると思いましたね。
【川上】学生の時とは違って利用者様全員と向き合うことになります。そうすることで一人ひとりの利用者様と深くかかわっていくことになり、皆さまの想いや感情を知ることで、自然とコミュニケーションもさらに寄り添っていくものに変わりました。
【長尾】学校や実習では基本的な介護技術を学びましたが、施設ではそれを応用しなければいけないので、その方にあった介護技術や施設の方針、自身の体格など様々な要素から利用者様に対して何ができるか考えなければいけないですね。
また、ご家族様に利用者様の現在の状況をお伝えしたり、聞かれたことについて答えたりとご家族様との関わりが増えますし、スタッフとの関わり方も実習と違います。
一人ではできない仕事なのでスタッフ同士で協力することが大切ですね。